財団法人農林水産先端技術研究所(茨城県つくば市)によると、豚は家畜動物で唯一背骨の数にばらつきがあり、東洋種で19−20個、家畜用に改良が進んだ西洋種で21−23個。数が多いほど体長が長く経済性の高い豚となるため、同研究所では最近、骨の数に影響する遺伝子の研究に取り組んでいる。
中島さんは、大ヨークシャー種の中から体長の長い豚を選別して母豚として育て、肉質がいいといわれるウォールス種と交配。7匹生まれた子豚がいずれも大きく、中に背骨が22個ある豚がいたため、ここに着目した。この交配種を大ヨークシャー種とさらに交配させると、いずれも背骨が22個の大型の豚が生まれた。
中島さんは、出荷前約1カ月間、山林で放牧させて脂肪分を調整するなど飼育法を工夫し肉質も改良。出産時の体重が一般の白豚の倍の2キロ前後で、約5カ月半で出荷できる豚に育てた。出荷時はロースで通常より約1.5キロ、バラで約4キロ多いという。
昨年12月に豚を「明光22」、肉を「林間明光22」として商標登録。「肉質もいい」と県内外の飲食店などから取引を求める問い合わせが相次いでいるという。
同研究所の小畑太郎第二研究部長は「骨の数に注目したことでより正確に経済性の高い豚が生まれた。われわれの研究と合わせて改良を進めればもっと経済性の高い豚になるだろう」と評価。中島さんは「鹿児島は黒豚ブランドがあるが、飼料の高騰で苦しい農家もある。経済性が高くいい白豚というもう一つブランドの確立に貢献したい」と話している。
南日本新聞より引用
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